ドクペいなくなった。
近所の自動販売機からドクペが消えた。代わりにポカリが入っていた。
いつもは中段の左から2列目にあって、まぁ、1回しか買ったことないけど。
ドクペって欲しいと思ったときに、意外とコンビニとかに置いてなかったりするからね、なんか場所も覚えてた。
ドクペの隣には、コーラとファンタオレンジが並んでて、あの独特のエンジみたいな色は、人気者の近くで斜に構えてるちょっとひねくれた奴みたいだった。
多分、コーラに勝てないって分かってるんだよね。でも、ドクペはドクペであることをやめない。周りからなんて言われても、自分を貫いてるっていうか、自分にはこれしかない、これしかできないって。
でも、外からそう見えても、いろいろ葛藤を抱えながら冷やされてたんだろうな。
不器用だけど、自分の選んだ道を突き進んでいて、なんというか象徴しているんだな、哀愁と憧れを。
あぁ、いなくなる前にもう一回ぐらい買っておけば良かった。帰りにドンキでドクペ買ってこう。